映画「ゴジラ」シリーズの基礎知識
3.子供にオススメの作品
レンタルビデオ屋さんに行くと、キッズコーナーにあったりする、ゴジラシリーズ。
お子さんが怪獣に興味を持ったとして、お父さん、お母さんの立場で、大丈夫なの!?
…という点について、説明したいと思います。
(もちろん、ゴジラびいきの意見ですが)
暴力シーンとか大丈夫!?
まず、暴力シーンですが、目を背けたくなる程のものは、そんなに多くありません。
怪獣同士のバトルはもともと非現実的ですし、流血シーンも多くて数回あるくらいです。
人間の死をはっきりと描いているものも少なく、逆にこれでいいのか、という気がするくらいです。
問題なのは怪獣が建物を破壊していくシーンではないかと思います。
この描写は怪獣映画では避けて通れませんし、時間も長いです。
小さい子には、現実とお話の世界の区別をつけられるよう、さりげなく伝えていただければ、と願います。
ゴジラ映画の良い点
さて、デメリットばかりではありません。
ゴジラ映画の良い点について述べます。
ゴジラ映画は各作品ごとにスタッフの伝えたいテーマがあります。
「反核と平和への祈り」「科学の暴走への警鐘」「自然破壊の問題提起」
小さい子には難しいかもしれませんが、幼いときに観たものは案外よく覚えています。
その時はわからなくても、大きくなってもう一度観て、
「こういうことだったんだ」と気が付くことができたら、これは大きな財産になると思います。
また、ゴジラは「人間には決して思い通りには、ならないものが存在する」ことを体現しています。
そういうものへの畏れ、畏怖を持つことは大切なことではないでしょうか。
その他、ゴジラシリーズはSF要素の強い作品が多いので、
「理科好き」の子供の芽を育む手助けとなるかも知れません。
では、どの作品がよいか?
一番簡単な判断方法として、
「モスラの登場する映画」「登場人物の中に子供がいる映画」
という条件のものがよいと思います。
モスラは子供に人気の怪獣なので、製作者も子供を意識した作品が多いです。
同様の理由で、子供が登場する作品も同じ傾向があります。
また、モスラは基本的に「人間の味方」なので、ストーリーがわかりやすくて面白いです。
あとは、最近作られた映画の方が鑑賞しやすい、という点を考慮して、以下をお奨めします。
「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」
本当に悪いのはゴジラ?それとも人間?と考えさせられる良作です。
「ゴジラ×メカゴジラ」の続編ですが、試しに見る分には問題なく楽しめます。
「ゴジラVSモスラ」
92年の作品。少し古いですが、ストーリーが面白いです。テーマは「環境破壊への問題提起」。
「ゴジラ2000 -ミレニアム-」
ストーリーがやや難しいですが、ゴジラらしい作品です。
基本的に最近の映画シリーズである新世紀シリーズの作品は
どれも良いと思うのですが、以下の作品に注意点があります。
「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」
途中、5mの怪獣に人間が襲われるシーンがあります。その部分のみ、ホラー仕様です。
それ以外は問題ないので、怖がりなお子さんは注意してください。
「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」
ゴジラが上陸した際に犠牲となる人々の描写が、他の作品に比べて丹念に描かれています。
それが悪いこととは限りませんし、ストーリー自体は非常に見ごたえのある映画です。
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